Category : 円満な家庭作り

一婦二夫を実践した岡本かの子

一夫一婦制のルールがあるからといって、夫や妻が他の人と性交渉を持つこと自体が認められていないわけではありません。夫婦が了解しさえすれば、どんなセックスライフも認められます。スワッピングをしたり、乱交パーティに参加したりすることは、夫婦合意の上でなら問題はありません。セックスが嫌いになった妻が、夫に対して「外で発散してきて」と浮気を公認することもあるでしょう。

逆に、夫婦だからといって必ずしも性交しなければならないわけでもありません。セックスは夫婦の義務ではないのです。夫婦の間では強姦罪は成立しにくいですが、アメリカでは夫といえども妻に強引に性行為をもとめればレイプとみなされます。わが国でもいずれは、そうした訴訟も当たり前になるかもしれません。夫婦の関係は千差万別。岡本かの子の場合には、夫を二人持っていたという点で、とても風変わりな人生を送っています。

最初に浮気をしたのは夫の方でした

岡本一平は夏目漱石に認められたことをきっかけに、一躍有名になった漫画家。妻のかの子とは学生時代に知り合いすぐに意気投合して結婚し、子どももつくりました。朝日新聞に掲載された政治マンガがヒットしたことでお金に余裕ができると、女道楽に走ります。次々といろんな女性と関係しました。夫の浮気に、最初は嫉妬をしていた妻・かの子でしたが、次第に自分も他の男性と寝てみたいと思うようになります。若い文学青年と恋に落ちだんだん盛り上がると家に引き入れてしまいました。

つまり、夫と若い愛人青年との一婦二夫生活を始めたのです。夫との愛はあるけれどセックスは別。性的な満足は若い愛人から得ていたのだそうです。夫の一平はそれを認めていたのです。

若い愛人に振られても、すぐに別の愛人をつくりました

かの子の愛人だった青年はしばらくすると、他の女性のもとに走ってしまいます。実は、かの子の妹とねんごろになってしまったのです。怒ったかの子は、青年を家から追い出し、代わりに別の男性を引き入れることにしました。若い外科医を愛人にして、また一婦二夫生活をスタートします。かの子が50才で亡くなるまで、こうした生活が続いたそうです。

二人の「夫」は、かの子を深く愛していたためにとても悲しみました。それぞれ世をはかなんで自殺しそうになっていたために、お互いを監視し合ったとも言われます。一平はかの子とはセックスをしておらず、精神的な結び付きだけしかありませんでした。一方の愛人の医師の方は性生活中心とは言え、愛し合ってもいました。かの子は二人の男性を同時に愛し、一方とだけ性的関係を続けていたのです。こういう珍しい愛の形もあるのです。

愛にはさまざまな形があります。一夫一婦制は法的なルールではありますが、心が決めた決め事ではありません。岡本一平・かの子夫妻は、そうしたルールに縛られない、自由な恋愛をしていた珍しいカップルです。夫婦には色々な形がありえるのです。

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